他の皆は前の時のように未だ固まったまま。
「これが音寧々なんてイヤや!
前のプリチ〜な音寧々を返せぇ!」
唯一喋っている灰色頭は何時もの如しウザイ。
「俺の音寧々がぁー!!」
「「誰がお前のだ。」」
きれ〜いにハモるのは子犬くんと変態。
ってか普通んなトコで反応しねぇよ。
「女の子にこういうのはなんだけど、良く似合ってるよ」
「だろ?」
ニヒッと大和と笑い合い、次に呟くのはスイ。
「お前実は男だろ」
「……もぅ行こうかな」
嬉しいのやら嬉しくないのやら。
「っと、本当にそろそろ時間やべぇや」
太陽は沈み、月が主役になりかけている。


