きっとあたしが襲われるとか、護衛について考えているのだろう。



やっぱりここの奴等は皆優しい。




「大丈夫だよ」


「言い切れる根拠は」


「あるから大丈夫って言ったんだ」


「言ってみろ」


「交流パーティーの会場は万が一の為にセキュリティ万全だ。
警備だけじゃない。
扉そのものにも仕掛けがある。

だから心配すんなよ?」




あのセキュリティの凄さにはあたしも驚いた。



成瀬川学園自慢の別棟大ホール。


あれはハンパなかった。




「…内側の人間だったらどうすんだ」