いとしのポテトボーイ

部屋に戻ったわたしは、とても気が重かった。

「どうしたんだよ? 午後から急に元気なくなったよな」

雪沢クンにもわたしの気持ちの変化はバレている。

「あ、うん。別に、雪沢クンといることがイヤなわけじゃないから。本当に違うからね」

それ以上雪沢クンは何も聞いて来なかった。
 
時計を見ると8時半。

安土クンが待っていると言った時間まであと30分。

わたしは何も言えず、雪沢クンがつけたテレビを黙って見ていた。