いとしのポテトボーイ

それから2時間近く、わたしたちは花火に興じていた。

夜の海は静かで真っ暗かと思っていたら、そこらじゅうに若者のグループ。

花火をしたり散歩をしたり、カラオケを楽しんでいるグループもいる。
 
やがて、わたしの恐れていた言葉。

「そろそろ部屋、戻ろうか」

と安土クンが言った。