諦めると同時に、両親や兄弟を家族ではなく他人だと思うようになった。ただ一緒に生活しているだけの人達。私の言葉はこの人達には届かない。
無言で準備を終えると、かばんを持って玄関に出た。学校に行く時は吐き気や腹痛に襲われるが、この家にいても意味がない。誰も助けてはくれないのだ。
ひとつ大きく深呼吸するとドアを開けた。

学校という名の地獄に向かって、私は歩き始めた…。