「大音」


わっ!!


「あの本、面白かった」


あの本って・・・あの本!?

私と同じことを思ってくれた。

すごく嬉しい!

長谷川くんに近付けた気がした。



「それならよかった」


笑顔で言った。

これでも結構おさめた方。

う~ん、顔が勝手にニヤけるよ~!!



「それで、だけど」

「うん?」

「お前のお勧めの本を、教えて欲しいんだけど」



・・・え?

ええぇぇぇええぇえ!?