紗々姫だ。

「もしもし?」

『もしもし?朔ちゃん?』

「・・・切るぞ」

『えっだめだよ』

「・・・。それで、なんだ?」

『生徒会室から出られた?』

「いや、無理だ。なんでこんなになってんだ?」

『わかんないけど、私たちは校門から動けない。先輩たちも一緒にいる』

「そうか、頑張ってくれ」ブチッ

仕方がない。秘密の通路を使うか。

「先輩。そこからはもうでられないので、秘密の通路を使います。着いてきてください。」

「あ、うん」

紗々姫たちを助けるか・・・。

第二十六話 END