赤い狼 ~棗の想い~








少し、拗ねながら稚春の顔を見つめる。






「わ、私…?」






稚春は自分を人指し指で指す。





「うん。そう。稚春が。」





「わ、私…そんなに泣きそうな顔、してた?」





「してた、してた。もぉそれは、それは焦ったよ。」





「な、何かごめんね…。」





「ぃぃや?俺の言い方が悪かったんでしょ?こっちこそ、ごめんね?」