夢と恋と王子様




「いつから戻ってたんですか!?」


「んー、日が沈む前には
 戻ってたんだけど。
 エリ、寝てるんだもん」


「………ごめんなさい。」


「可愛い寝顔見れたからいいよ。」



綺麗な王子様スマイルをして
私の頭を優しく撫でた。




「黙って行ってごめん」


「……え?」


「急な業務で。
 あの日エリ起こそうと思ったけど
 あまりにも幸せそうに
 寝てるの見たら起こせなかった。」



撫でていた手が
頭から頬へと移動した。
懐かしい温もりに
とても心が安らいでいく。






「寂しかった…。」





ついそう呟くと
ユウシは一瞬驚いた表情をした。