「ノブは何歳なの?」


「私ですか?」


「若く見えるから。」


「ユウシ王子と同じ、
 姫の1つ上の17歳です。」


「わかっ!!」


「ははは」




とても話しやすい人柄で
私はすぐに打ち解けていた。




「城の外を出たい時は
 私に申し上げてください。」


「わかった。」




退屈そうな城での生活から
少し楽しみができそうだ。

出かける日には
どこへ行こうか、
何を買おうか、

桜の木の下で私は
頭の中で沢山想像を膨らませた。