「好きです」



思わず口にした言葉に
恥ずかしくなり
顔が熱くなっていくのが分かった。



これで終われば良かったのに



王子のまぶたが開いて
私と目が合うと
口角を上げて微笑み

するりと腕が伸びてきて
私の頬を優しく撫でた。



「起きてたんですか!?」


「……………ん。」


「………………ずるい」



恥ずかしさのあまり
少しばかり目がウルウルする。


「エリ、」


「……………。」


「やっぱり男女が同じベッドに
 寝てるのは限界があるみたい」


「………………え?」




ガバッと起き上がった王子は
いつの間にか私の真上にいた。