私が混乱を隠しきれぬ顔でいると
テーブルには豪華なディナーが
ずらりと並べられた。


「美味しそう!!」


やっと自分の気持ちが高まり
目を輝かせて食事を眺めた。




満腹に平らげると
それぞれが部屋へと戻って行った。


そんな中、王子は
私の後ろを着いて来る。



「こっちはあたしの部屋しか
 ないと思いますけど…?」


「エリの部屋を使いなさい
 とエリのお母様が。」


「…………え?」


「泊まらせてもらうね」


ニコニコしながら
私よりも先に部屋のドアノブを回した。