初めて一目惚れをした。



簡単な罠に引っ掛かったように


その人は学校で噂の






王子様








その日も
初めて出会ったあの時の様に
先輩の後ろを必死で追いかけながら


職員室へ案内をしてくれた。



改めて思った。



たくさんの生徒からの視線が
私達に向けられている。



それだけ先輩は
素敵で遠い人。








「先輩、迷惑ですよね」


「ん?」


「たまにあの
 図書室に行ったら…」


「全然。むしろ楽しいから
 来てほしいかな」



そんな事を簡単に言うだなんて
罪な男だと思った。


それは単なる優しさ?
それともあなたの本音?



知りたくなって
私はどんどん
はまっていくの




王子様と過ごす世界に