「ねえ、豪」
「ん？」
こんな暗い時間に
甘い声は反則だよ…
「私達って付き合ってるの？」
「………は？」
「………ごめんね？嘘だから…」
「じゃあ……付き合ってないんじゃね？」
「えっ？」
「お前がそう思ってるなら付き合ってないんじゃね？」
「ただ私は、」「どうせ言い訳だ」
「ごめん！私は好きなの！豪が」
「………玲」
「そう弱々しい声で抱きしめられると……誰だって豪が好きになるじゃん！だから、だから付き合ってるよね？私達」
「俺も玲がどっか行っちゃいそうで心配なんだよっ」
「グズッ、だ、いす、きだ、からね？」
「玲しか見えてねぇよ」
