――――入学式――――
あたしたちは二人で登校した。
「クラス表見るの嫌だなぁ」
「確かにねぇ」
あたしらはいつも二人でしか
いなかったからクラスが別々になるのが
すごく嫌だったのだ。
でも、クラス表を見るしかなくて
あたしたちは自分の名前を探した
「あっ…」
最初に声を出したのは舞だった。
「あった?」
「うん…あたしは1組…」
「あたし3組だ~」
クラスがバラバラに…
「まあ。休み時間とかきて!!お昼とかは
一緒に食べよう!!ね?」
今にも泣きそうな舞を宥めた。