暗闇でみた
世界は
どれも
色褪せていて
それはとても
切ない景色でした



たくさんの欲望と
いくつもの傷跡が
今もなお
人々の胸を
抉っては
哀しみから
痛みを
誘きだしていた



─何もない
 何もない─



誰かに似た面影を
誰もが望み
誰かに映し
側にある腕に
抱かれながら
涙が止まらない



二度と戻らぬ
あの日みた光景は
いつかの未来に
似ている



明日がくる度
不安が襲いかかり
それでも
立ち向かうのは
守るため‥



それしかできない



さよならの
向こうにある
幸せという名の
普通な日々



それだけを
夢見ていました