車の助手席にそっとわたしを座らせると、 祐先生は運転席に座り、 まだ涙の止まらないわたしの背中にそっと手をおいた。 先生の手は暖かくて、 わたしの心の中のドロドロした塊を ほぐしてくれるようだった。 でもそれと同時に やっぱりドキドキがとまらなくて おかしくなりそうで… でも、 もう先生の手を払いのけることなんてできなくて… わたしの涙はますます止まらなくなった。 .