『おい!三橋!大丈夫か?』
どうやら先生は追いかけるのをやめたんじゃなくて
先回りしていたみたい。
膝の上に顔をのせて俯くわたし
先生は必死にわたしの顔を覗き込もうとする
『近くまで車を持ってきた。乗らないか?』
「………」
わたしは答えることなんてできなくて
俯いたまま
『何があったかわからないが俺は苦しんでる人を目の前だまっていられるような男じゃない。』
その言葉とともに
わたしはお姫様抱っこをされた。
もう抵抗する気力もなくて
先生の胸に顔を埋めていた。
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