『わかった?奥瀬も心配してることだし俺と帰るぞ!』


「はい…」


ここは素直に返事したけど


頭の中では逃走方法でいっぱいだ


『じゃあ少し待ってろ。勝手に動いて倒れるなよ!』


「わかってます!!」


『いい返事だ(笑)』


ガラガラ…


先生と一緒に帰ることになっちゃったよ…


やっぱり、無理。


少し話しただけなのにこんなに心臓がドキドキしちゃうんだもん。


“「先生ごめんなさい。」”


心の中でそう叫んだ私は


保健室を飛び出してしまった。


.