『問題用紙2枚と解答用紙1枚を配ります。足りなかったら言ってください。余ったら後ろにおいとけ〜』


ピラピラ…


『はい』


「ありがとうございます」


1番前の席に座っているわたしは


祐先生から用紙を受け取った


それだけのことなのに嬉しくて


先生の顔を見れなくなった


『時間は45分。名前書き忘れんなよ〜』


テストの時間が45分ということは


祐先生と同じ教室に45分間も


一緒にいれるということ


ドキドキするけど


今は数学のテストに集中しなきゃ


うれしいような


でもちょっと怖いような45分が


『はじめ!』


始まった。


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