そして事件がおきたのは次の日だった。



「一ノ瀬花ちゃんいる?」



どこか聞き覚えのある声が聞こえて…



あたしはゆっくりと声のする方を見てみる。



目があって、



にこっと微笑んだその人は…



「に、西藤せんぱい?」



どうして、ここにいるの…?



で、なんであたしの名前知ってるの…?



手招きをする西藤せんぱい。



クラスの女の子の視線がすごくすごく痛いはずなんだけど、それすらも気にならないくらいにあたしの頭はパニックだった。



…これは夢?



あたしは夢を見てるの?



一歩、一歩西藤せんぱいに近づいてく。