「…そうだね。別に孝ちゃんのことなんて関係ないね。」 「ハナ、」 「孝ちゃんなんて、嫌い。」 「ハナ」 ハナの目から涙がこぼれる。 「…キスなんてしないでほしかったよ。あんな意地悪しないでほしかった。」 意地悪なんかじゃ、ないんだよ。 俺を見ないまま家に入っていったハナ。