「僕が花ちゃんを好きだからだよ。」



え…



頭の中が真っ白になって、西藤せんぱいの真剣な目しか見えなくなって。



横を通り過ぎた小学校の声にはっとして…



自分が今西藤せんぱいに告白されたんだって理解する。



「急がなくていい。ゆっくりでいいから僕と付き合うこと考えてほしい。」



西藤せんぱいがにっこりと笑ってくれたからあたしもコクリと頷いた。



西藤せんぱいと付き合う…?



あたしが?



憧れの人に告白をされた。



すごくすごく嬉しいはずなのに、なぜか迷ってしまう。



どうして?



ホントなら今答えを出せるはずなのに…