「と言うわけで、早く支度して。送っていくから」

その言葉で、もう目はウルウル。

本当に最高のメンバーだ。

仕事でならまだしも、プライベートまで俺の事を気にかけてくれるなんて。

俺はいそいそと軽い変装をして、レコーディングスタジオを出た。




「・・・」

目の前には、大きな目を更に大きくさせた彼女が立っている。

前髪を上げてちょこんとゴムで縛っている。

可愛いおでこが全開。