「あれ? リンはお嫁さんになるんじゃなかったの?」

「うん、お嫁さんにもなりたいけど、やっぱりお医者さんがいいの」

「どうして?」

「だって、お医者さんならレンの病気を治せるでしょ? そしたらずっと一緒にいられるもん‼」

少女ははじけるような笑みを浮かべた。

「ありがとう、リン。じゃあ僕は、リンのもう一つの夢を叶えてあげる!」

「え?」

「リン、大きくなったら僕のお嫁さんになってよ。そうすれば、もっとずっと一緒にいられるよ」

「そっかぁ!! 分かった、これでずっと一緒だね!!」

「うん!!」

二人は手を握り合う。