「レンー‼」

幼い少女が、茶色いサラサラした髪をなびかせ、ベッドに横たわる少年の元へと走る。

「うわぁ‼ びっくりした‼ どうしたの? リン」

「レンの様子を見にきたの。 具合はどう?」

金髪の少年は、その言葉ににっこりと笑顔を浮かべて、

「大丈夫だよ。だいぶ楽になったから」

と返した。

その言葉に、少女もホッとしたような笑顔になった。

少女は言う。

「あたしね、大きくなったらお医者さんになるんだ‼」