タトは始業式に相応しく、力強く桜が咲いている。 風がふくたびに、花びらがちっていく。 あれを綺麗じゃないという奴はいるのだろうか。こんなあたしでも綺麗と感じるモノを。 …世界は広いし…いるかもな… しばらく眺めていると後ろの方で足音がした。 振り向くとそこには1年のクラスで一緒にいた[高崎希沙]がいた。