悠希は歩いていた。

広い広い草原を、悠希は歩いていた。

何の目的もなく、ただ歩いていた。



いや、最初は何か目的があったのかもしれない。

だが、今はそれも思い出せない。



悠希は、ただひたすら広い草原をさまよい歩いていた……