「……」
……キ、キスってどうすればいいのかなぁ……?
次々と買い物を済ます中、純ちゃんの方に自然と意識が向いてしまう。
「そんなに期待しなくても、後で公園に行くから」
「ちが……期待してないし!」
「どうだか−−僕のこそさっきからずっと見てるくせに」
白い目で純ちゃんに見られてる気がする。
だから、誤解しないでと言葉を紡いでしまって。
「……純ちゃんがあんなこと、いうから」
「へぇ?そうなんだ」
「純ちゃ」
「良いよ別に。後で聞くし。
−−じゃあなに、前の僕とのキスも意識してるってこと?」
ん、すらも言わせてもくれない。
しかも口調もぶっきらぼうで。
やっぱりしないとだめなんだって悟ってしまった。



