「純ちゃん!後、何食べたい?」


「ちえの好きなものでいいよ」


「それじゃわからないよー」



このまま私が食べたいものを買うのもあれだなーと気を回して、
純ちゃんに好きなものを買って行こうかと思ったのに、
純ちゃんはみんながよく言う、『なんでも良い』みたいな言い方をして、私は思わずすねてしまったみたい。


純ちゃんは少し困った顔して、ある商品を指さした。





「分かった、分かった。んじゃあ、プリン食べたいプリン」


「プ……プリン?でいい……の?」



私が聞き返すと、純ちゃんは恥ずかしそうな顔して私に怒鳴る。





「あーそうだよ!プリンだよ!プリンの何がいけねえんだよ!?」






……その時の純ちゃんの顔は真っ赤だった。珍しく。