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「あーっ!これ安い!」



一階のスーパーの肉コーナー。
あたしは安くて質の良いお肉を探しては、
買い物かごにバンバン入れていく。



「……ちえ、後どれくらい入れれば気が済むの。
つーか、その量……食べれんの?」



純ちゃんが買い物かごいっぱいに詰めた食材を見て、
心配そうに私に言葉をかける。




「え、純ちゃんも一緒に食べるでしょ?
今日私一人だし、おばさんには毎回お世話になってるからおばさんも誘ってわいわいやろうよ」




そう言った途端、なぜだろう。
純ちゃんがハア…とため息を吐いて呆れた目をする。





「……ったく。ん、いいよ」




あたしは「ありがとう」、と純ちゃんに笑ってお礼を言った。
純ちゃんは何か言いたそうにしてたけど、諦めて笑い返してくれた。