恋愛一年生さまっ!〜甘〜い、ランドセルと授業中!?〜

まるで自分をそう言い聞かすような口調。



「純ちゃん」



あたしは君の名前を呼ぶ。





「大嫌い。」



だから、早くお家に帰って。


あの温かい、血が通いあった……家族の元へ。




あたしにはない、綺麗な家庭に。




「…………早く、帰りなさい」



だから親のように言い放つ。




「………言いたいこと、それだけ?」



今度は君が尋ねる。
あたしは君を見つめるだけで、何も答えない。




……黒い目が、あたしを映す。




「ちえねぇ。」


「きゃ………っ」



君の手があたしの腕を離し、あたしの揺れる体を、衝動的に抱きしめた。