恋愛一年生さまっ!〜甘〜い、ランドセルと授業中!?〜

「どうしたの?純ちゃん」



あたしはささやかに、純ちゃんの手を離そうと試みる。


しかし、硬くて無理。



………小学生に、負けた。




「そんな程度じゃ、離せないよ」



純ちゃんはにっこりと意地の悪い笑顔をする。



「意地悪な小学生」



あたしは純ちゃんにそう皮肉をこめて言ってあげた。





「意地悪な小学生で何が悪いの?」



君も皮肉をたっぷり詰めて言い放つ。


刹那、腕を掴む手が強まった。





「…………あたし、帰らなきゃいけないんでしょう?

明夏さんが呼んでるんでしょう?



………だから、離してよ。
行かせてよ……」




あたしは強まった束縛をなんとか言論で抑えようとする。