恋愛一年生さまっ!〜甘〜い、ランドセルと授業中!?〜

「大事な話……?」



「うん。……ちょっと移動しよっか」



先輩の態度は相変わらず、どこかそっけない。


あたし達はフェンスごしに腰をおろす。



「…………ちえりちゃん」



「は、はい!?」



なぜか、名前を呼ばれてドキッとしてしまう。



先輩の隣に、居るからだろうか。






「俺さ、………好きなんだよね」


「……えっ。誰が……」




「ちえりちゃんのこと、好きなんだよね」




…………なぜだろう。



一瞬、この屋上の景色が
この世界の時間が……止まった気がしたんだ。




あたしは先輩の顔をまじまじと見つめ、対する先輩はあたしのことをしっかりと見つめる。





………なんだろ、この…気持ち……