麻紀はおかしいと思い
もう一度 殴ろうと腕を上げる。


その時 男会長は麻紀の手首を掴んだ。


「残念だったな。
 もうアイツは戻ってこねぇ」

「な・・・・!」


言葉にできなかった。
会長に何が起こったのだろうか。

さっきから疑問しか思い浮かばない。


その時 会長はまた麻紀を後ろに押し倒す。


「じゃ 楽しんでもらうか」

(や・・・・ヤバイ!誰か助けを)


助けを呼ぼうとしてもうまく声が出ない。
人が来る気配もしない。


(よしっ!こうなったら・・・・)


麻紀は全力で会長を押した。
男会長は尻もちついて後ろに倒れた。


そして麻紀は一目散に出口に
向かって走って出て行った。