それを言おうとしたとたん
会長の口が動いた。


「だから私に携わないほうが
 岡崎さんにとってイイんじゃないかしら」


さっきより真面目な顔で言った。


会長は麻紀のことを
心から心配してくれている。


でも麻紀は嫌だった。


「そんなの会長らしくありません!
 私は会長に憧れてます。
 私は会長がどうなっても
 会長の傍にいます。
 会長が好きですから!!」


今まであげたことないような
大きな声で思いっきり言った。

だんだん麻紀の顔が熱くなって来る。


と同時に 会長の顔が赤くなってきた。


「あ ごめんなさい急に・・・・」

麻紀は必死で謝る。
確かにいきなり言う事でもなかっただろう。



「あ いや
 何だか告白されたみたいで・・・・。
 岡崎さんありがとう」


またいつもの笑顔で麻紀に微笑む。

麻紀はドキっとした。



でも麻紀は予知していなかった。

〝女会長〟の笑顔が見れるのは
コレが最後だったということを・・・・・。