「あなたが会ったのは別人格の人です。
 つまり会長は二重人格なのです。」


二重人格・・・・!?
実際にそういう人がいるだなんて

しかも会長だとどうもウヤムヤな気分になる。


「いつもはおしとやかな感じですが
 眠ってしまうと昨日のような
 男っぽい性格になってしまうのです」


そうか
だからあんなに口悪かったんだ。


「会長はそのことを知っているようですが
 コントロールすることは難しいようです。
 会長は大忙しなので、よく睡魔に襲われるそうで・・・。
 岡崎さんも是非協力してください。」


今の話を聞いてもなんか納得いかない。


でも昨日の会長はホントに大変だった。

それに自分が好きなのは
おしとやかな会長。

あんなキザみたいなヤツは好きじゃない。


絶対に『女会長』を守ってやる。
麻紀は心に決めた。