ある日のこと
麻紀はいつものように生徒会室に入った。


そこにはすでに優紀会長がいた。


会長はテーブルの上でぐっすりと眠っていた。

寝顔はとってもプリティーだ。


寝顔をマジマジと見ていたら
会長がパチッと目を覚ました。


(やば!見てたのバレた!?)


びっくりした麻紀は慌てて
その場を離れ ひたすら謝った。


すると会長はこっちに近づいてきた。

(やばい!怒られる・・・・!)


そして会長は麻紀の顎を持って
麻紀の顔をクッと上に上げた。


「お前 そんなにアイツに興味あんのか?」


え? いつもの会長じゃない?
怒ってはいるようだが 
普段とは何だかカンジが違う。


こんなに声低かったっけ??

こんな目が鋭かったっけ??



「お前 見かけない顔だな?新入生か?」


いくらなんでも会長って
こんな口悪くない気がする・・・・。



何だか頭が混乱してきた。