「男子ー、応接室からソファー持って(奪って)来て下さーい」



そう言ったのは、もちろん私。



『は?』



言われた本人達は目を点にして声を揃えた。



「何か言われたら、まっちゃんに神山から言われました。って言えばいいから」



私は笑顔で六人の男子を追い出した。



「奈緒、以外とやること大胆だね」


「そー?」


「奈緒はすげーぞ。去年なんか理科室から人体模型に骨格くんに暗幕まで奪ってきたんだぜ」



お前が威張んな。


てか、とうとう呼び捨てですか?


もう、いーよ。


でも……。



「恭二」


「あ?」


「自分のクラスに戻れ」


『えー』



ちょっと何で、そこで華まで口を揃えるんだ?



「邪魔、消えろ。ほのかも……仕事してね」



笑顔で言う暴言ほど怖いものはないと思う。


その証拠に、ギャーギャー言ってた二人が回れ右して逃げてった。



「ハァ……」



私の大きな溜め息が響いた。


この日は教室の装飾に注ぎ込みました。