「俺だって学校で目が合った瞬間、相良に連れていかれた奈緒ちゃん見て不安だったよ?」
泣き顔だから嫌だったけど伺うように顔を上げると微笑んでいる彼がいた。
嘘だな。
この顔は驚愕している私の顔を見て楽しんでたな。
もしかして確信犯か?
確信犯なのか!?
何も知らない私を影で笑ってたのか!?
疑うような視線を送るとまた髪を撫で始めた。
「奈緒ちゃんとはね、教師じゃなくて俺として接していたかったんだよ」
今度は私が首を傾げる番だ。
「奈緒ちゃんには先生って呼ばれたくないの」
「うん」
できれば私も呼びたくない。
「奈緒ちゃんには泉愁っていうただの人間を見てほしかったんだ」
「泉さんは、私をダレだと思う?」
「奈緒ちゃんは奈緒ちゃんでしょ?」
いや、それはそーなんだけどね?
「もうちょっと悩んだらいいよ。自分で自分を見つけられたら素敵だろ?」
うー頭痛くなってきた。
「ほかに質問は?」
えーと……いっぱいあるんだけど…。
