ヒロイン 完

よ、良かった。


まぢ恭二に感謝。


只今、L.HR中。


私はあの時、恭二の手によって口を塞がれ、どうにか叫びは心の中で収まった。


思えば、あそこで叫んでいたら今頃私の命はなかったと切実に思う。


我に返った私はスタコラサッサーと逃げ出し、今は大人しく着席していた。


空のは憎らしいほど青い。


泉さん。


泉さんは知ってたのかな?


知ってたよね。


だって文化祭で会ったし。


何で今まで気付かなかったんだろう。


マヌケにもほどがある。


この心に出来たわだかまりは何?


泉さんが先生だって関係ないじゃん。


泉さんは泉さんだもん。


私は、あなたを先生と呼ばなければいけない日がくるのだろうか。


空に向かって問い掛けても答えなんて出るはずがなかった。


さっきまで青かった空が灰色の雲に覆われた。