あれ?


私は首を傾げ黄色い髪の人を見た。



「早く乗れ」


「え、あ、はい」



家の前に止まった、いかにもな高級車。


見覚えがちゃんとある。


迎えに来るって言ってた時から覚悟はしてた。してたけど……。



「千夏ちゃんは?」



まさか虎さんしか乗っていないとは思いもしなかった。



「朱吏に迎えに行かせた」


「……」



良いのかそれは?


彼女差し置いて私なんか迎えに来ちゃって。



「……」



いやいやいや、良くないだろ。駄目でしょ、そこは。



「気にするな」



気にしますよ、さすがに!


てか、ここにもエスパーいたぁ!いったい何人いるだ!