『何でー!!』


『何でだよー!!』



あれ?甲高い声に何だか太い声が……。


箸をくわえたまま振り向けば恭二、颯太くん、幸大くんの三人がいた。


最近、幸大くん学校に来てるんだよね。何でも、さすがに二回は留年できないらしい。そりゃそうだ。



「恭二、そろそろ昼休み終わるから教室戻ったら?」


「何でだよ!俺のケツに乗せよーと思ってたのにー!」



おーい、私の言葉はスルーか?てか特攻隊長のケツなんかに乗りたくない。ただでさえ短そうな私の寿命が縮まる。



「颯太くん」


「俺、旗持ちすんだ!」



うん、知ってるよ。笑顔が可愛いねマメシバ。



「颯太くん……ハウス!」



颯太くんの席を指差して満面の笑みで言ってやった。


しょぼーんと肩を下げ小屋……じゃなかった、席に戻って行く。


そして爆笑していた幸大くんが爆弾発言した。



「じゃー、俺のケツ乗る?」



何でそーなる。私、行くなんて一言も言ってませんが?



「は?何言ってんだよ、幸大。奈緒は俺のケツだから」


「特攻隊長のケツなんか危な過ぎて乗せられねーだろーが」



ほら、やっぱり特攻隊長って危ないんだ。



「てか、黄龍の格差社会が分かんないんだけど」



颯太くんは幸大くんに、さん付けだけど恭二は呼び捨てなんだよね、何故?



「ちーちゃん説明してあげて」


「幸、面倒なんでしょ」


「うん」


『……』


「えっと……」



総長→虎さん
副総長→幸大くん
幹部→朱吏さん(黄龍の頭脳)
幹部→恭二(特攻隊長)


で、颯太が旗持ち。


ムラサキ君は特に役はなく、颯太と仲良くやってるらしい。


んーすごいね族って。