「奈緒ちゃんさー、ありえないよ」


「へ?」



突然のほのかの会話に、ついていけない。


華に付いていけないのは、いつものことだが……。



「愁ちゃんの授業に寝るなんて」


「あー、眠くて……?」



慎ちゃんて、誰だ?



「愁ちゃんが一年教えるなんて、もー二度とないかもなのに!」



ん?



「愁ちゃんの授業寝てたの奈緒ちゃんだけだよ!」



んー。


本気で話に、ついていけない。


始まりの挨拶して、すぐ寝に入ったからなー。


そういえば、見たことない教師だったかも?



「あっ!ほのか、今日バイトだったー!じゃねー奈緒ちゃーん!」



言いたいことを言って、さっさと帰ってしまったほのか。


ほのかって、良い奴だな。


なんつーか、楽?


私の友人の基準は、そこだ。


面倒臭いか、面倒臭くないか。