わーお。


目の前に広がるインスタントの森。


中でもシーフードのカップラーメンが目立つ。


そっか、泉さんシーフード好きなんだ、うん。



「……」



どーしよ、泉さん……。



「死んじゃう」


「ん?何が?」



突然の声に素早く後ろを振り返ると可愛らしく首を傾げた私の中では瀕死状態の泉さんがいらっしゃった。



「泉さん」


「うん」



私は、こんもりゴミ箱からはみ出しているインスタントの森を指差して尋ねた。



「これ何すか?」


「あー、先週から忙しくてゴミ出し行けなかったんだ」



いやいや、そこじゃなくて。


確かにそこも問題だけど。



「じゃなくて」


「じゃなくて?」


「……」


「ん?」


「何でもないです」



私は足早にキッチンから出て元の位置に座った。


またやってしまうとこだった。