長かったテスト生活が終わりを迎えた。



「終わった」



私の額にはニキビがしっかりできていた。


明日かは少しは腹痛が、おさまると思うとホッとする。



『終わったぁあああ!』



ほのかと颯太の歓喜の声がクラス中に響き渡った。



「なーなー!神山!カラオケ!打ち上げしよーぜ」



んーって悩み帰宅準備を始めたほのかに聞いてみた。



「ほのかちゃん行く?」



鞄を肩に掛け、すごい早さでメールを打つほのか。女子高生すげーな。



「え、私行かないよ?」


『え、まじ?』



颯太も驚いたのか残念なことに重なってしまった。



「うん、紫と会うのっ!」


「……」



幸せそうで何よりです。



「千夏ちゃんは?」


「え、千夏さん?」



あー、そう言えば颯太君って黄龍だったけ。



「ちょっと聞いてくる!」



そう言って千夏さーんと大きな声を出しながら離れて行った。


いらっ。



「……」



うん、今の感情は忘れよう。


てか、颯太が千夏ちゃんに話し掛けてるの始めて見た?


千夏ちゃん最近はクラスの子達と話すようになったしね。


話し掛けて良くなったのかな?



「千夏さん、蓮さん達と会うから無理だってさー」



ちょっと残念そうな顔で戻ってきた。



「ほのか、帰るぞー」



あ、ムラサキ君。


本当に久しぶりに見た。あの髪の毛。