「奈緒ー、こっちおいでー」



私も変わった。


否、 私の場合は元に戻ったと言った方が正しい。



「ほのかちゃーん、私眠いー」



そう言って私は机に突っ伏した。


いつの間にか本格的に寝に入ってしまい授業が終わりに近付いた頃、目が覚めた。


あれ?


今何時間目?


え?


国語?


てか、もー昼じゃん。


どんだけ寝てんだよ。


誰か起こせし。


勝手に不機嫌になった私は再び突っ伏した。


そして次は華の声で顔を挙げた。



「ん?」


「ん?じゃなくて!ごはん!」



あー……。



「私、買ってこなきゃないや」



珍しく母が寝坊したのだ。


え?


自分で作れって?


私が料理なんか出来るわけないじゃん。



「まじ?早く行かなきゃなくなるよ!」


「じゃー、ちょっくら行ってくる。先食べててー」


「了解した!」



私は携帯と財布だけを持ち売店へと向かった。