「ちょっと‼奈緒ちゃん‼‼」

・・・朝から元気だね。その元気はどこからくるんだ。


「あ、ほのかチャン。おはよー」


「あ、ぅん。おはよーっ。・・・じゃなーくーてー」


バンッ!!!っと机が叩かれた。


ぅわ・・・イタソー。


「んー??そんな怖そうな顔してどーしたの??」



私はいつもどーり笑顔で首をかしげた。


「奈緒ちゃんっ‼‼さっき、あいつと校門で喋ってたでしょ!?」



・・・・予感的中。ワーイ



なわけねーし。メンドクサーイ


周りの皆さんも耳を、そば立てて聞き逃さないようにしているのが分かる。


私の平和な日常がー……。



「おーい、聞いてるー?」



いつの間にやら何人かの女子が集まってた。



「うん。いやね、あいつって?」



華が溜め息を吐いて言った。



「木本千夏よ!」



うん。


わかってるよ。



「え。あー、うん。携帯拾ってもらっただけ」


『…』


「そんだけ?」


「うん。後ろにいた不良の人怖かったよー」


『…』



皆、散っていった。


いったい、何を期待していたんだ君たち。