宇宙の果て



私に差し出したその冊子の表紙には

宇宙の幻想的な絵が
いっぱいに描かれていた


「ッ…」

頭痛がする


初めて見るはずの【ソレ】は
初めて見る感じはしなくって

どこか、懐かしい感じ



どこか、私にある記憶が『見るな!』と
赤信号を示したけど

私にある何かが勝手に手を動かした



開くと、中にはたくさんの写真と…

なにかが書かれた
多色の画用紙


その冊子は、アルバムだった



「懐かしいでしょー?」



いつの間にか、机には
たくさんの料理が並べられていて

いい香りが鼻をくすぐる



「………ん」

頷いて

次のページへと
次々に進めていった