「席って何処よ。 名前の順じゃないの?」 そう呟くと 席に座っていた 一人の黒ぶち眼鏡が、本から視線を動かした。 ―――カッコイイ分類だ。 なんて心で思ったりして 「席は自由なんだって。 ・・・でもここしか空いてないけどね」 彼が指差したのは 真ん中の列の前 先生がど真ん中! 「なるほど。 ここは不人気ナンバー1なわけね」 彼の隣に腰を降ろすと 彼は再び 視線を本に向けた。